はじめに
皆さんはご自身のパーソナルスペースを飾るインテリアを大切にしていますか?
例えば、自身のお部屋はもちろん家族が集うリビングスペース、お客さんも入ってくるパブリックスペース、自分の子供が成長する子供部屋。
それに付け加えて、例えば車での移動の多い方なら車の中なのかもしれないですし、ずっと仕事漬けの方ならデスクの上なのかもしれません。
もしかしたら、インテリアって言葉がさしているのは部屋ですらないのかもしれないななんてことを考え出した今日この頃。
大学フェードアウトから人力車での経験
僕は、21歳の時に父親の会社に入社し、現在40歳に至るまでインテリア専門店、簡単に言うと町のカーテン屋さん的なお店を営んできました。
お店は、兵庫県丹波篠山市の城下町にあるサロンテリア大林という小さなお店。
地元の高校を卒業してから進学した奈良の私立大学で、なんでここにいるんやろう?という若いときにありがちな悩みに迷っていた時に、たまたまバイト情報誌で目についた人力車の車夫という仕事でその悩みの答えに出会ったことで、大学をフェードアウト。
通りすがりのお客さんに人力車とトークを使って思い出を売るという変わった仕事を通じ、人の喜ぶ顔の見れる仕事をしたい!という、自分の源泉に気が付き、思春期、まったく話をしてこなかった父親の営む家業を手伝う事を決め、3年間のとにかく人と話すという修行を経て実家のある丹波篠山に帰ってきました。
今思うとですが、人が喜ぶ顔が見れる仕事がしたかっただけな上、父親との関係を拗らせていた僕は、入社するまでインテリアのお店だとも知らなかったんですよね(笑)
まさかの四国八十八か所巡りと仏教の出会い
今となっては、よく学校とか行ってきたの?とか聞かれますが、その当時の僕は、ただ人と話慣れすぎているだけのずぶの素人。
話をすることしか磨いてこなかった僕にとってインテリアの世界は果てのない荒野に等しく知識のない状態で自分のトークが如何に通用しないことに打ちひしがれていた入社間もない僕に舞い降りた「夏休みやるから四国八十八か所巡りを歩いて行ってこい」という父からの一言。
俗にいうお遍路さんを徒歩で周ることが決まった時に、とりあえずお寺毎に教本を出すのが面倒くさいという理由で般若心経を覚えようと何が書いてあるのかを調べたことで仏教の深い魅力にすっかりはまってしまい四国に旅立つときには仏教大好きという状態。
携帯もラジオも持たず、ほとんど宿もとらずに周った四国1200キロは、ブレやすい僕の心に安定を作るには十分で、そこからインテリアを勉強して、もっと人に喜んでもらえる知識を得るために邁進した20代を過ごしました。
量販店が広がりを見せる中でいかに生き残るのか
なまじ喋れることもあり自分で満足の出来る接客や仕事が出来る様になるまでに5年間かかりました。
その間、色彩心理やインテリアの基礎を学びながら、とにかく喋る為の基本作りに必死。
ようやく今からという時にまだまだ元気な父から「お前、俺の言う事きかんから代表かわる」と意味の分からないバトンタッチをうけたのが27の時。
その時、安売りの量販店が時代の先駆者といわれる絶賛不況の真っただ中でインテリア専門店は斜陽産業といわれる状況。
量販店との差別化を迫られた新米社長が考えたのは量販店に絶対できない形のお店になることでした。
人力車時代に3000人を超える方を接客し、断られた人の数で言うと数万人の方とのコミュニケーションをとってきた経験と四国遍路で得た仏教の知識をベースに元から人付き合いが苦手で独学で学びつづけてきた心理学を合わせることで誰にも出来ない接客や提案が出来ないか。
同業者の2代目が集まるグループに参加させてもらい様々な勉強を重ねながら独自の路線を追いかけた20代の終わりでした。
地域との繋がって生きる
27歳で結婚し、新婚当時は隣の三田市に住んでいたのですが30歳で念願の子供が出来たタイミングでお店の上に住居を作り丹波篠山の城下町に住むことになりました。
居を構えるとすぐに地域の消防団や商工会の青年部などの地域団体から声を頂き、地域活動にも精を出すようになり、20代の時、余裕なく仕事ばかりをしていた僕は、お祭りだとか地域おこしのイベントだとか、ほんの少し仕事以外の所にも目を向けるようになります。
その時に思ったのが、自分が悩んできたこの20代の経験を次の世代に繋ぐことは出来ないかということ。
お世辞にも真面目でなく、大学をフェードアウトしていた僕の様な経験を高校時代に聞くことが出来ていたら、もっと自由に自分の人生を選ぶことが出来たんじゃないか?
別に自分の人生は最高だと思っているし、やり直したいかと聞かれると奇跡に近い出会いの数々をどれ一つなくしたくないけど、僕が教えてもらったことを学生の人たちに伝えていくことが出来たら喜んでくれるんじゃないか?
そんな自分の欲求から地元の高校にいって授業をさせてもらうような活動を始めたりしたのもこの時期です。余談ですが、ちなみにその活動は僕のライフワークとして続けていて、昨年、仲間と法人化し活動を続けています。
心理学のセミナーに通ったり、事故して足を折ったり、生き方の相談に乗るようになったり
30代半ばには、仕事は安定してくる中、もっと自分の人生を充実させて生きていきたいと思う様になります。そのころ、20代から読んでいたある本の著者の方の主催する自分の人生に筋を通すという趣旨のセミナーに通ったりする中、自分の中にある『人が幸せを感じるお手伝いをしたい欲求』を自覚していきました。
きれいごとでない純粋な欲求。人にはそれぞれそんなものがあって、それをたぶん生きがいだとかいうんだと思います。それが僕の場合はただ人に喜んでもらわないと満たされないだけ。
それを自分の人生にどう取り入れていくのか。そんなことを真剣に考えているとき、仕事中に車で事故を起こし、両足を骨折する全治半年の大怪我で生まれて初めての入院。
病院で動けず、会社がどうなるかも見えなくなったとき、不思議と今まで悩んできたことや学んできたことが繋がり、輪郭を帯び、頭の中で考えていることを人に話せるようになっていきました。
幸い、引退していた父が復帰してくれ会社は無事でしたが、僕の中で今まで以上にやりたいことをやらないといけないという想いだけは強くなっていきます。
色々な知り合いの方の相談を勝手にのる為にこっちからアポをとったりしながら、色々な人の悩みや考えを聞かせてもらうことをしてみたり、自分の考えをまとめて人に見てもらったり、そんなことをして30代は過ぎていった様に思います。
人生の半分をインテリアと過ごしてきた僕に出来ること
先日、ついに40歳という人生で主役として走るべき大台に差し掛かりました。
昨年には、仕事中に頭を打ってくも膜下出血で初ドクターヘリからのICUという大きな事件もありましたが、何とか何事もなかったかのように、元の生活に戻りつつある今。
もう一度、今までの生き方を振り返ってみて覚悟を決めて立場を決めようとこのブログを書いています。
僕は人が喜ぶかをを見ていないと生きていくことが出来ないほど強い欲求を持っています。だから仏教や心理学の様なたくさんのマインドを学んできました。
それは仕事とは、かけ離れすぎていて、仕事以外のライフワークやボランティア活動などを通じて表現してきたし、それは、きっと繋がらないと思っていました。
でも、ふと気が付くと僕は人生の半分をインテリアの仕事をして生きてきていました。そう、もう40歳。
せっかく人生の半分もかけてきたことと、自分の欲求を合わせることが出来ないなんてありえない。
そこで、学んできたインテリアの知識を使って、人が幸せを感じてもらえる空間づくりに使おうと思いついたわけです。
それこそが、僕が勝手に作ったインテリアメンターという生き方です。
幸せを感じるインテリア作りに助言をする存在へ
例えば、自分の家の壁紙はどんなのを貼っているのか即答できる方は世の中に何パーセント位いますか?
例えば、気に入って買ったのに使い勝手が思っていたのと違うことで嫌になったインテリアはありませんか?
例えば、友達の家にいってあんなインテリアにしたかったと思ったことのある方はいませんか?
インテリアに20年、携わってわかったことが3つあります。
1つ目は教科書通りのセオリーでは人はインテリアに愛着を持ちにくいってこと。
2つ目はインテリアの商品は地味なくせに奥が深すぎてネットでちょっとやそっと調べたところで出会えない商品があるってこと。
そして3つ目に、ちゃんとした商品はやたらと長持ちするので、経年の付き合い方まで考える必要があるってこと。
何が言いたいかというと、インテリア専門店にとって何より必須のスキルはヒアリングの力なんです。
お客さんの個趣味を聞き出し、ライフスタイルをイメージし、家族構成を念頭に置いて、ベストの商品を想像し提案する。
そしてそれをカッコよくコーディネイトし、取り入れてもらい、経年のメンテナンスの相談に乗れること。
20年インテリアに関わり、その上で、人に喜んでもらいたい欲求に忠実にコミュニケーションを磨いてきた僕が出した一つの理想形。
それは、住む人、使う人の個性が入った空間。
ふとした瞬間、「私、オシャレなんじゃない」ってニヤッと自分に酔ったりする空間。
10年経っても変わらない愛着のあるインテリア。
それは、セオリーでは届きません。つまりどれだけ有名なインテリアコーディネーターでも絶対作ることはできません。
なぜなら、それはあなただけの個性だから。
僕たちインテリアの専門家といわれる職業にできるのは、使う人の個性をオシャレにまとめてあげることだけだと考えています。
そっと背中を押す存在でありたい
インテリアメンターという立場として、お客さんの個性を引き出してあげることができるインテリア専門店として、これからどんどん情報を発信していこうと思います。
ちょっとしたコツでインテリア選びは変わります。
例えば僕がいなくても個性を取り入れることが出来る様になるのが一番です。
それは、たぶん誰かが傍で背中をそっと押してあげることだけで成立してしまうかもしれません。
このブログを通じて、誰かが喜んでくれることも僕の欲求を満たすことになるので、それを目指しながら、無理せず、つづけていこうと思います。
こんな僕ですが、お見知りおきをお願いします。
では、また。
